若年性 糖尿病の治療

10代の肥満は、保護者など、親の責任もけして小さくない。しかし、若年性 糖尿病は、肥満とは違う。若年性 糖尿病は、若年性でない糖尿病とは質がことなるもので、若年性 糖尿病になった子供に、食事療法や運動療法を行っても、ほとんど効果がない。若年性 糖尿病の子供をもつ親を「子供に何を食わせていた、親の責任だ」というのは、明らかに間違っているだろう。もし、周囲で、若年性 糖尿病をもつ親御さんがいても、ムチうたないでほしい。

若年性 糖尿病に対して、できることは、インスリン療法、それもインスリン注射だけが、現代の医学でできる限界だ。
口から飲む血糖値を下げる薬では、若年性 糖尿病には効果がなく、どうしてもインスリン注射となる。若年性 糖尿病が発症したら、常にインスリンを持ち歩き、自分または、保護者が注射をすることになる。

成人の若年性でない糖尿病の患者でも、インスリンと注射器を常に持ち歩き、食事の30分前に注射するのは、精神的な負担がある。本人も周囲にも重い話だが、成人の場合は、まだ、本人の気持ちの持ち方や、心のケアで、長い闘病、若年性でない糖尿病との付き合い、気持ちの折り合いをつけることも、若年性 糖尿病に比べれば、はるかに容易だろう。

幸い・・というか、注射器そのものも、ずいぶん進歩しており、若年性 糖尿病の子供でも、比較的安全に、自分で扱える注射器もでてきてはいるが。

若年性 糖尿病は、根治の方法は、現代の医学では、今日、これを書いている時点では、確立されていない。自己免疫機構の異常に対するコントールは、大きな課題で、身近なところでは花粉症なども、自己免疫機構の異常だが、これに対する研究はまだ途上だ。

若年性 糖尿病の治療は、根治を目指すのではなく、血糖値をコントールして、急性、慢性、両面の合併症を防ぐことに主眼がおかれる。
インスリン注射がないときは、めちゃくちゃな食事制限しか延命方法はなく、致命的とされていたかったのだが、インスリン注射で、コントロール、バランスをはかることが、かなりできるようになってきている。

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